シェイクスピアの時代 -16世紀の文学-時代変化する時代の文学たち
時代思潮 16世紀の文学を取り上げる。この時代は近代国家が成立したであった。ヘンリー7世(1457-1509)は戦争によって弱体化した封建貴族の力を奪い、中央集権的国家統治を確立し、貨幣経済が発展した。 絶対君主として父から権力と財力をヘンリー8世(1491-1547)は引き継いだ。ヘンリー8世は離婚、再婚や政治権力の問題からローマカトリック教会と袂を分かち、国王自身が首長となる英国国教会を創立した。 さらに、ドイツにおいてマルティン・ルター(1483-1546)が「九十五か条の論題」(1517)を発表し、この論題は全ドイツに広まり、宗教改革運動へとつながった。 近代国家と貨幣経済の発展によって、経済格差が広がるようになった時代とも言える。また、英国のローマカトリック離脱を含め、ローマカトリック教会のヨーロッパ支配が弱体化しはじめた時代である。 代表作家と作品 トマス・モア トマ…