父を肺がんで見送るまでの過程と思い
―― 肺がんステージ4と終末期の記録 ―― 私は四歳のとき、生母を乳がんで亡くしている。死というものは、私にとって抽象的な概念ではなかった。幼いながらに、「人は突然いなくなる」という事実を体験していた。 父は離婚したり死別したり再婚をしたりで、中々大変な生き様で、多くを語る人ではなかったが、不器用なりに家庭を維持しようとしていたことは、今になって分かる。 そして大人になった私が、今度は父を肺がんで見送ることになった。 2025年8月 ― ステージ4の確定 2025年8月。父に肺がんステージ4が確定した。 非小細胞肺がん、扁平上皮がん。肺の上部と下部に転移が見られ、遠隔転移を伴う進行がんであった。他臓器転移は確認されていなかったが、医学的には根治不能であることは明らかだった。 九州医療センターの主治医は、早期入院と抗がん剤治療を提案した。 しかし父は言った。 「自動車免許の更新がある。」 入…
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2026-02-23