Vivy(ヴィヴィ)Fluorite(フローライト) Eye’s Song「蛍石の目の歌」という、意味不明なタイトルとなんだか先読みできそうな内容で、見てなかったアニメ作品。AIが歌を歌う?
見て「これは名作だわ」と思わず感想を書く。
technological singularity(シンギュラリティ) 技術的特異点。100年後の未来にAI対人類の対立をもたらす、技術的特異点を回避するために、奮闘する、2人のAIが主人公の物語。
現代的な王道SF。作画が恐ろしいほど良く、結末はわかるけど物語構成が見事。
技術的特点これは現実でも提唱されている概念で、AIが人の演算速度は超えているが、その強力な演算力で、人の創造を上回る日と説明を。
合理的な演算で、人を幸せにするのだろうか。そもそも、芸術や音楽や歌しいては人間は無駄と判断するのだろうかについては物語の話。
主人公たちはAIなので、人間から与えられた1つの使命に生きる。歌姫AIと未来から来た人類破滅を回避するAI、1つの使命を遂行するために寿命なく長時間奮闘できる点はうらやましささえ感じる。
AIといえば、森本あんり先生や神学生さんたちに「名説教や世界中の説教をアーカイブ化して、説教や宗教活動ができるAIはできるのか」という質問をしたとき、森本先生が「それはない。説教はその日そのときのいるある人に対して届いてほしいと思ってする」という返事に、その通りだと感動したこと思い出した。
様々挫折する中、かつては芸術も音楽も歌も生きる上では無駄、コスパ良く合理的に生きないと自負しながら、そんなに合理的に生きられなかったので、AIや合理的なシステムにうらやましさを思いながらも、人は失敗するし無駄をするしポンコツで様々制約もある苦悩もあるだから人であるということを思い出した。
合理的判断では、産業用AIを作っても歌姫AIは作らないだろう。
ただし、人も個人的な判断は非合理判断をするが、集合的かつ時間経過まで加味すると冷静な判断を合理化している点を思うと人類の大きな流れは合理化かもしれない。車化社会による馬の大量リストラ(個々の人だと、馬がかわいそうで殺せないが、繁殖させないとか時間経過まで加味するとそれが出来てしまう)、個人的には人口減少も馬の大量リストラに似た性質のものを感じるのだが。。紙媒体の減少、音楽メディアの変化etc
人が人であるために、みんなで無駄や遊びが許容されるよう努力したいですねという個人的な結論。
あと、良い作画なのに、まったく話題にならなかったので布教活動。(キリスト教じゃないよ)