全国平均時給1055円に引き上げ:最低賃金の全国的な見直しとその影響

2024年10月1日から、全国の都道府県で最低賃金が順次引き上げられます。今年度の全国平均の最低賃金は1055円となり、過去最大の51円の引き上げ幅を記録しました。これにより、東京都や大阪府をはじめとする25の都道府県では新しい賃金が適用され、全国的に賃金の底上げが進みます。 この引き上げは、労働者の生活水準を向上させるための一環であり、特に地方都市では大幅な賃上げが行われました。たとえば、徳島県は84円、岩手県と愛媛県は59円、島根県では58円の引き上げが行われ、27の県で51円以上の引き上げが適用されました。これに対し、ほかの20の都道府県では50円の引き上げとなりました。 引き上げ後の最低賃金は、地域によって大きな差があります。最も高いのは東京都の1163円、次いで神奈川県の1162円、大阪府の1114円です。一方で、最も低いのは秋田県の951円で、岩手県や高知県、熊本県、宮崎県、沖…

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安易な「子捨て」につながる?葛藤した医師 「赤ちゃんポスト」開設15年の裏側

熊本市の閑静な住宅地にある慈恵病院。この病院は親が育てられない子どもを匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」を国内で唯一設置しています。ゆりかごは熊本県内で相次いだ赤ちゃんの遺棄事件をきっかけに2007年5月に開設されました。開設当時は世間から「子捨てを容認するのか」「育児放棄を助長する」など批判を浴びた病院。14年で159人の子どもが預け入れられました。開設にふみきった当時の理事長は2年前に亡くなり、その意志はいま息子で現理事長の蓮田健さんに受け継がれています。父とは違うかたちで赤ちゃんとお母さんを救いたいと向き合う姿の裏には知られざる思いがありました。 赤ちゃんが可哀想…息子は開設に反対だった 慈恵病院の理事長で産婦人科医の蓮田健さん。「こうのとりのゆりかご」を開設した蓮田太二さんの長男です。当初、ゆりかごの開設に反対していました。 慈恵病院 蓮田健理事長…

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食と農や資源を活かした地域産業の発展方策_熊本県阿蘇地域を事例に考える

 熊本県阿蘇地域に旅行に行ったことを思い出した。その中に、「食と農や資源を活かした地域産業の発展方策」がなされていたことを再認識した。  阿蘇地域は九州地方の中心部に位置し、政令指定都市の熊本市を中心に、東に鉄道または道路でつながっている。活火山の阿蘇山とそのカルデラが特徴的な地形をしている。温泉と高原、そして豊かな水資源があり、世界的にも珍しい自然環境である。その自然を活かした観光農園観光牧場、乗馬などのレクリエーションも盛んである。  ある地域を訪れると何か商品を購入するために商店に立ち寄る。熊本県のどの店にも、ご当地キャラクターの先駆けとなった「くまモン」がプリントされたのぼりやパッケージがなされた、地元商品が見られた。熊本県に関わる商品には、ほぼ「くまモン」が印刷されていると言ってもよいくらいに浸透していた。なお、「くまモン」は熊本県がそのキャラクターを通して熊本県の物産のブランド…

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