電機大手4社が増益、3月期 円安追い風で過去最高も

 東芝を除く電機大手7社の2022年3月期連結決算が11日、出そろった。日立製作所が円安の進行を追い風に売り上げを伸ばし、純利益が2年連続で過去最高を更新するなど4社が増益だった。部材調達の遅れの影響などが響いた3社は減益だった。  日立は純利益が前期比16・3%増の5834億円。円安が売上高を3350億円押し上げたほか、米IT企業やスイスの送配電事業の買収効果もあり、2桁の増収を確保した。三菱電機は、企業のデジタル、脱炭素分野の設備投資の増加を背景に関連事業が好調で、純利益は5・4%増だった。円安は売上高を1350億円押し上げた。

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日立製作所、純利益が過去最高に、ITと環境関連事業が堅調

 日立製作所が27日発表した2021年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比で28・6%増の3224億円だった。中間期としては過去最高。注力するITや環境関連事業が堅調で、米IT企業グローバルロジックの買収効果もあった。  売上高に当たる売上収益は28・5%増の4兆8326億円で、本業のもうけを示す営業利益は71・5%増の3100億円だった。自動車関連事業では、半導体不足が影響した。  22年3月期の業績予想に関し、売上収益は9兆7千億円に上方修正したが、純利益は5500億円に据え置いた。

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