キャッシュレス社会と仮想通貨

キャッシュレス社会と仮想通貨  最初に、「お金とは何か」という根源的問題を考える必要がある。お金は皆がお金だと思っているからお金である。つまり「共同幻想」として存在しているものである。売買において、双方がお金だと認める「同義反復」(トートロジー)であることがお金の本質である。  次に、お金の歴史を知るために貨幣の誕生までの歴史をたどる。お金がない時代、物々交換をするためには条件に合う人が出会う場が必要である。その場として「市場」が発生した。物々交換できる人を探すには労力がかかる。そのため、あらかじめ「皆が欲しがる物」に交換しておく方と効率が良いことに気づく。そして、希少で持ち運べる金、銀、銅などの硬貨が作られるようになり「お金」ができた。  今度は硬貨を保存管理する必要が生じるようになった。「両替商」が「お金」の保存管理をするようになった。その預り証(紙)が「お金」を持っていることの証明と…

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