詩編23編1-6節
6節 命のある限り 恵みと慈しみはいつもわたしを追う。
主の家にわたしは帰り 生涯、そこにとどまるであろう。
神の導きを「羊飼い」の表象に込めて表現しています。この詩編の作者は自分が属する信仰共同体、つまりイスラエルの民のこの信仰を自分の信仰の歩みにおいても体験し、それをこの詩編に込めています。この詩編作者はその信仰の人生をとおして見えた神を歌っています。特に、6節は、信仰の喜びに満ちた部分です。命のある限り、恵みと慈しみが私に追ってくるという信頼とその終わり主の家に帰るときまでも恵みと慈しみとどまることができるという信頼です。最後の瞬間にまでいつも私に恵みと慈しみを与えてくれると高らかに歌う見事な詩です。(私は詩を滅多に褒めませんがこの詩は本当に見事です)