経団連の十倉雅和会長(71)は11日、共同通信のインタビューに応じ、英国で国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が開かれる今月末までに、温室効果ガスの排出削減に向けた行動計画を打ち出す考えを表明した。業界ごとに計画を作るといい、2050年に排出量を実質ゼロにする政府目標の実現に意欲を示した。
大気中の二酸化炭素濃度は上昇を続け、産業革命前の280PPm程度から今では410PPmに達している。十倉氏は「450PPmを超えると温暖化が加速する。濃度が減ることはなく、何とか現状の程度に収めないと地球の未来はない」と危機感を強調した。