米中両政府は10日、英国で開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に合わせ、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標達成に協調して取り組むとの共同宣言を発表した。「重要な10年間」である2020年代に行動を加速させると強調。双方の具体的対策の状況を検証するため、定期開催する作業部会を設置する。
中国と米国は国別の温室効果ガス排出量のトップ2だが、バイデン米大統領がCOP26の会場で演説する一方、中国の習近平国家主席は欠席し、足並みの乱れに懸念が出ていた。両国の協力姿勢は交渉に明るい材料となりそうだ。