前期末に貸倒引当金がある場合(アップストリーム)の仕訳


例題

当社は、平成×1年4月1日にS社の議決権の80%を取得し、支配を獲得した。

S社は前期(平成×1年4月1日から平成×2年3月31日)中に当社に対し1,200,000円の商品を掛で販売し、前期末に当社に対する売掛金が800,000円あった。

また、S社は売掛金の期末残高に対して2%の貸倒引当金を設定していた。

S社は当期(平成×2年4月1日から平成×3年3月31日)中に当社に対し1,800,000円の商品を掛で販売し、当期末に当社に対する売掛金が1,200,000円あった。

S社は売掛金の期末残高に対して2%の貸倒引当金を設定していた。

答え

開始仕訳

借方金額貸方金額
貸倒引当金
利益剰余金前期末残高
16,000
3,200
利益剰余金前期末残高
非支配株主持分前期末残高
16,000
3,200

当期の連結修正消去仕訳

借方金額貸方金額
売上高
買掛金
貸倒引当金
非支配株主に帰属する当期純利益
1,800,000
1,200,000
8,000
1,600
売上原価
売掛金
貸倒引当金繰入額
非支配株主持分当期変動額
1,800,000
1,200,000
8,000
1,600

コメントを残す