兵庫県三田市の人気洋菓子店「パティシエ エス コヤマ」が、菓子の製造や販売を担当する従業員に月100時間超の時間外労働をさせていたとして、労働基準法違反で伊丹労働基準監督署(同県伊丹市)から3年間で2度にわたり是正勧告を受けていたことが3日、同店への取材で分かった。
同店によると、勧告は2018年1月15日付と今年1月14日付。18年は従業員約100人のうち55人が長時間の時間外労働をし、一部で残業代の未払いも指摘された。しかし、総務や人事を担当する管理本部の当時の男性部長が他の従業員に周知せず、対策が取られなかった。男性部長は19年に退職した。