
概要
久留米大学附設中学校・高等学校(英:Kurume University Junior and Senior High School)は、福岡県久留米市野中町に所在する私立の中高一貫校である。設置者は学校法人久留米大学であり、1950年に創立された。男女共学で、併設型の中高一貫教育を提供している。略称は「久留米大附設」または「附設」とされる。所在地は福岡県久留米市野中町20-2である。
沿革
1950年、久留米大学商学部の敷地内に高等学校を設立した。その後、1968年に現在地へ移転、翌1969年には中学校を設立し、中高一貫教育を開始した。2005年度より高校が男女共学化され、2013年度から中学も男女共学となっている。男子寮「扶桑学寮」も校内に設置されている。
教育理念・方針
建学の精神は「国家社会に貢献しようとする、為他の気概をもった誠実・努力の人物の育成」であり、教育方針としては「豊かな人間性と優れた学力を備えた人材の育成」を掲げている。中学3年次には卒業論文制作に取り組み、全国レベルの学芸・サイエンスコンクールへの応募・入賞実績も豊富である。
校章・校歌・制服
校章は1951年制定で、芙蓉の葉をモチーフとしている。校歌はスローワルツ調の三拍子で珍しく、混声3部合唱版も存在する。男子の冬服は詰襟、女子は中学がセーラー型、高校がブレザー型ジャケットである。
学校構成・編成
1学年あたり中学160名(4クラス)、高校200名(5クラス)で編成されている。高校からの外部入学者は1クラス40名程度。高校1年時は別学編成で、2年次に文系・理系クラスに分かれる。高3の6月までにほぼ全課程を修了するカリキュラムである。
特徴的な教育・活動
芸術総合選択や特別講座、短歌制作「歌会始」など独自の教育内容がある。高校生を中心に実施される文化祭「男く祭(おとこくさい)」は、生徒主導の行事として全国的にも注目される。
部活動も活発で、演劇部の全国優勝や、科学の甲子園連続出場、合唱部の全国大会出場実績がある。
寮生活
校内には男子寮「扶桑学寮」が設けられ、全国からの入寮生が集う。定員は高校192名、中学168名。入寮は自由で、通学生が多数を占める。
交通アクセス
最寄りの交通機関は西鉄バス「附設高校前」バス停、JR久大本線「久留米大学前駅」などである。西鉄久留米駅からバスで15〜25分程度となっている。
著名な出身者
著名な卒業生には実業家の孫正義氏(中退)、ジャパネットたかた代表の髙田旭人氏、NHKディレクター桑野智宏氏、北九州市長武内和久氏、アナウンサー小西陸斗氏、科学者や政治家、文化人など幅広い分野で活躍する人物が多数存在する。