気象庁は10日、南米ペルー沖の監視海域で、海面水温が低い状態が続き、世界的な異常気象の原因とされる「ラニーニャ現象」が発生したとみられると発表した。同庁によると、今冬は気温が低い傾向になるという。冬の終わりまで続く可能性は60%としている。
ラニーニャ現象の発生により、西高東低の冬型の気圧配置が強まりやすくなる。日本海側では雪が多くなる可能性があり、特に西日本を中心に、平年より低い気温になりそうだ。
同庁によると、2020年夏から今年の春も、ラニーニャ現象の発生が続き、20年12月から今年1月にかけては、大雪となった地域もあった。