クリストファー・マーロウ


クリストファー・マーロウ(Christopher Marlowe、洗礼日1564年2月26日 – 1593年5月30日)

 イギリスの詩人,劇作家.

 カンタベリの靴屋の子として生まれる.ケンブリッジ大学を出(文学士 [1584] ,文学修士 [87] ),ロンドンで劇作家となった [87頃] ,いわゆる大学才人の一人.五脚無韻詩を自在に操り,力強い人格造形を特徴とする劇作品で早くから活躍し,同年生まれのシェイクスピアにも影響を与える.主要作品に,ティムールを主人公として無限の征服欲を描いた《タンバレイン大王二部作:Tamburlane the Great, 1590》,ファウスト伝説を劇化した《フォースタス博士の悲劇:The tragical history of Doctor Faustus, 1604》,ユダヤ人豪商の復讐と破滅を描いた《マルタ島のユダヤ人:The Jew of Malta, 1633》,同性愛者の王が王位を追われ虐殺されるまでを描いた《エドワード二世:Edward II, 1594》など劇作のほか,未完の詩《ヒアロウとリアンダー:Hero and Leander, 1594》がある.無神論流布の嫌疑で取り調べを受けた直後に,ロンドン東部のデットフォードにある貸席でフライザー(Ingram Frizer 1627)なる詐欺師に口論の末刺殺されたとされるが,当人のスパイ活動への関与などから,その謎めいた死は様々な憶測を呼んでいる.


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