世界気象機関(WMO)は19日、地球温暖化が現状のまま推移すると、2040年代にはアフリカの氷河が全て消滅するとの見通しを公表した。ケニア山(5199m)では最も早く、30年代にも消滅する可能性がある。
アフリカにはケニア山など三つの高山に氷河が存在する。いずれの山でも氷河の面積は20世紀初めと比べると2割未満にまで減っており、他の地域よりも速いペースで消失が進んでいる。
WMOのターラス事務局長は「地球環境に対する差し迫った、元に戻すことのできない変化の脅威を示している」と指摘。地球温暖化対策に加え早期警報システムの整備などを求めた。